地球にやさしい放送局~Tokyo Borderless TV~ きどたろおさん

  ソノリテとつながる、やさしいほうの世界をつくる人々。今回はソノリテのパートナーで、イベントや映像のプロデューサーとして活躍する きどたろおさん をご紹介します。

私が「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」に入職したときのことです。事務局長のブーンさんからこのファイルはとっても大事な方たちの記録です、と見せていただいたファイルのひとつに「きどたろおさん」ファイルがありました。自らチャリティーLIVEを企画して、定期的に寄付をくださる方とお聞きしましたが、ブーンさんも実はお会いしたことはない、とのことでした。

2023年4月1日 神山感謝祭にて きどたろおさんは前列一番右

それから2年ほどたち、JCV主催でチャリティーLIVEをしようという話が出たときに、きどたろおさんにサポートしてもらえるのではないか、と事務所に来ていただくことになりました。それが最初の出会いです。全身黒ずくめのゴスロリファッション。でも、とにかく優しいお人柄が伝わってきました。

私たちはイベントの運営については素人に毛が生えた程度。スタッフには学生も多く含まれていました。そんな私たちでも、たろおさんのサポートのおかげで手作りのチャリティーイベントを開催することができました。その後、このイベントは毎年続いていくことになります。たろおさんが作るイベントは、来場者にはやさしく、会場のレイアウトや照明の調整もきめ細かく配慮が行き届いています。そして運営スタッフや出演者にはときには厳しく、責任をもって最後までやり通すことを体験させてくれました。

そんなたろおさんが運営・プロデュースしているのが「Tokyo Borderless TV」。さまざまなアーティストや映画、アート、サブカルチャーの魅力を発信するインターネット放送局です。私も、社会派の映画監督への取材などにボランティアのインタビュアーとして参加しています。在宅看護をテーマにした映画「みとりし」公開時には主演の榎木孝明さんにインタビューさせていただきました。浅見光彦ファンの私としてはとっても嬉しい経験でした。

先日も、新宿のスタジオでの収録にお邪魔しました。音楽家の誉梓 さんによる番組「ホマレノマ」へゲスト出演するためです。たろおさんは、若いアーティストやメジャーデビューを目指すインディーズのアーティストたちに、常に寄り添いながらも厳しく接しているように見えます。今後の活躍を信じるからこそのかかわり方なのでしょう。

ソノリテもNPOの活動などを発信したい、とお願いし、「sonorite TV」という番組を持たせてもらっています。毎年、3月11日には東日本大震災の被災地を訪問し、イベントや地域の方のインタビューを行って配信しています。

そういった活動の一方で、たろおさんは放課後等デーサービスの送迎や、障がい者のガイドヘルパーという顔ももっています。副業という言葉が広く認知される前から、並行して多様な活動をされていました。そんなたろおさんが企画するチャリティーイベントは協力者も多様です。障害のある方が司会をしていたり、ドラァグクィーン、ビジュアル系、コスプレイヤー、芸術家、DJ、作家、武道家…etc. とにかくボーダレスなんです。

ソノリテも2025年は、こうしてブログで発信するだけでなく、動画でもNPOや様々な活動を発信していきたい、と思っています。きどたろおさんにこれまで以上にお願いすることが増えそうな予感です。

 

2024年3月11日、福島県Jヴィレッジにて

 

▼ 地球にやさしい放送局~Tokyo Borderless TV~ はこちら