常総の仲間からのプレゼント
2019年6月末で、茨城NPOセンター・コモンズの理事を退任いたしました。
5期10年間、理事を務めさせていただきました。
コモンズは、私の原点、少しでも茨城に恩返しができれば、との想いで理事をさせていただきましたが、その間、東日本大震災、2015年の常総市を中心とする台風18号による水害、などもあり、本当にいろいろな経験をさせていただきました。
さて、先日、常総コモンズスタッフの女子会があるとお誘いを受け、このところスタッフが立て続けに出産したし、お祝い会だな、とうれしく参加したところ、思わぬサプライズ。理事退任の労をねぎらっていただいちゃって、記念のリースをプレゼントしていただきました。
常総コモンズは、水害前から、外国人の割合がとても高い地域性から、代表理事の横田さんがグローバルセンターコモンズという看板をかかげ、外国人の子どもの学習支援、大人の就業支援、外国人のコミュニティづくりのサポートなどを行っています。さらに水害後は、移動支援、0歳児から外国の子どもも預かることができる保育園、水害にあった空き家を改修して居場所をつくる「えんがわハウス」事業、就労A型事業所を立ち上げ外国人を含む障害のある方の仕事づくり、等に取り組んでいます。ここに書いただけでも、おそらくNPO活動をされている方はどれだけ1つ1つが大変なことかがお分かり頂けると思います。この、言ってみれば無茶苦茶な事業を支えているのが彼女たちです。理事としてせめて現場をみたり、スタッフの声を聴ければ、と思って時折常総を訪ねていましたが、やはりボランティア理事としての限界を感じ、まったく自分の力不足を実感していたところなのですが、理事会と現場の間に入ってくれて心強かった、というメッセージをいただき、そんな風に思っていてくれたなんて感激です。
これからも役員ではなくなりましたが、一平会員として活動を見守りつつ、言うべきことは横田さんにも言いますからね!と彼女たちと楽しい食事をいたしました。
理事会の在り方は団体によってかなり異なると思いますが、特に有給職員が増えてきている団体にとっては、理事の役割が不明確だったり、理事会が現場とつながっていないということは時々あるように思います。もちろんボランティア理事が7割以上をしめるNPOで役員ができることは限定的だったりしますが、それでも現場と理事会がちゃんと分かり合えるように、工夫できたらいいなと思います。
常総コモンズでは、様々な取り組みを行っています。特に、防災についてはかなりの専門的なノウハウがあり、避難所開設のためのワークショップなどもできます。災害時は、平時の地域課題が顕在化します。日頃から、コミュニティでの活動を行う意義も改めて感じます。ご関心のある方はぜひ、コモンズまで。