寄付をいただいた方に会いに行ったこと、ありますか?
寄付を「計画的に」集めるためには、「データベース」つまり、寄付者の情報を一元管理し活用することが重要です。でも、寄付を集めること、寄付を受け取ることと、データベースがなぜ関連があるのか、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。今回は、あるクライアントの方からお聞きしたエピソードをご紹介してみたいと思います。
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ご紹介するのは関西地方のある団体様のエピソードです。
あるイベントのために、2000万円ほどの資金が必要でした。これまでも10年以上活動をしてきており、一定数の会員や支援者はおられたのですが、どちらかというと対面イベントなどでお会いして寄付をお願いするケースが多かったそうです。しかし、今回は短期間で目標額を集めなければならず、SNSなどで情報発信をしていく体制を考えておられたことから、Bokinchanの導入を決めてくださいました。
SNSで活動の様子を発信し、何かにつけてBokinchanへのリンクを貼って「寄付することでも活動に参加できます」というメッセージを出したり、代表の方の誕生日に合わせて、バースデードネーションという形で寄付を呼び掛けたり。おかげで短期間で目標の寄付額は集まり、またイベントも成功させることができました。
この代表の方がある日、ソノリテの神山サテライトオフィスを訪ねてきてくださいました。
そこで、うれしそうに「Bokinchan万歳!なのよ」とおっしゃってくださいます。
どうしたんですか?と江崎が尋ねたところ
イベントが成功したのち、Bokinchanから寄付をしてくれた方の情報を確認していたら、今回初めて寄付をしてくださったとある方の住所が、近日中に用事で足を運ぶ予定のある場所に近いと分かりました。そこで、少し時間はたってしまったけれど、感謝の気持ちを伝えようと思い切って訪ねて行ってみたとのこと。お話してみると、その方はSNSでイベントのことを知り、オンラインで寄付ができるという情報を見て支援してくださったのだそうです。寄付者さんは、まさか代表が直接お礼を言いに来てくれるとは思わず、とても喜んでくださいました。そして、代表が用事を済ませて事務所に帰ったところ、なんとその方が再び寄付をしてくださっていたのだそうです。
このケースは、Bokinchanを通して入ってきた名簿により、それが初めてのご支援だったということがわかり、お住いの地域や職業も把握できたので、近くへ行った際に訪問してみた、という事例です。さらには今回のやりとりを団体のデータベースで管理することで、訪問の履歴を残すことができ、今後、他のスタッフが見ても支援者との関係がわかるようになります。
一方で、寄付者の方からすれば、ふとしたきっかけでオンライン寄付をしたことが、ちゃんと代表者に届いていたんだ、ありがとうと言ってくれている。これからも応援したいと思って追加で寄付する、という行動につながっています。
オンラインで寄付を受け付けることだけでも、寄付していただけるチャンスが広がりますが、大事なのは1回寄付してくれた方との関係づくり。コミュニケーションをどうやって団体の資産にしていくことができるか。そして、どうしたら寄付者の「こころ」に響くコミュニケーションが取れるか。そういう支援者との関係づくりを体系的に、計画的に考えることができるのは、データベースが整備されているかどうかにかかってきます。
とはいえ、今回のケースは、代表者の方が計画的に考えて訪ねて行ったというよりは、直感的にお礼にいきたい!と思われたようですが。それでもいいんです。団体の誰かがそういう行動をしたときに、その一つ一つを団体の資産にできるよう、データベースは力を発揮してくれます。
寄付者の名簿が、ただの氏名や住所の一覧になって眠ってしまっていませんか?一人ひとりの情報や履歴を一元管理していくことで、単なる名簿が生き生きと立体的に支援者のことを表現してくれるようになります。そして、団体とのコミュニケーションが名簿に紐づくことで強い支援者のデータベースへと育っていくのです。
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なお、蛇足かもしれませんが、寄付者へお礼をお伝えする際には、基本的には手土産などは必要ありません。ご寄付の御礼は、活動の報告であり感謝の気持ちです。寄付者さんは、何かを返してほしくて寄付をしたわけではないでしょう、自分の寄付が役に立ったかどうか、それが知りたいのです。金額の大小ではなく、お会いできるときはぜひ直接お礼を伝えてみてください。きっとその先にまたミラクルが待っているかもしれません。
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