まちづくりを語ろう NPO交流会IN神山2024 

2024年7月8日(月)徳島県神山町にある神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックスにて、NPO交流会を行いました。

私がNPOと出会った最初の先輩、茨城NPOセンター・コモンズの横田さんが9年ぶりに神山入り。9年前に神山にいらしたときは、ちょうど、坂東耕介さんと一緒にサテライトオフィスを視察し、そのあとの茨城でのフォーラムに坂東さんにご登壇いただく、というタイミングでした。東京に戻られた翌日、鬼怒川が決壊する大豪雨に見舞われ、横田さんの自宅も、コモンズの常総事務所も被災、何年にもわたる災害復興支援活動を中心になって旗を振ってきたおひとりです。今は、緊急支援から復興支援にフェーズがうつっていますが、災害時は平時の課題が顕在化するものです。高齢化で空き家が増えていることはもちろん、外国人労働者が多い地域であることから、外国由来の子どもたちの学習支援や進学支援、就労支援、家をなくした方たちへの経済的な支援も含めて、様々な取り組みをされています。

一方、ソノリテがサテライトオフィスを置いている神山町もまたこの9年で大きく姿を変えてきています。市民活動(に限らないかもしれませんが)の担い手が多様化し、地産地消を猛烈に進めるフードハブプロジェクト、そこからスピンオフしてNPO化したまちの食農教育、すだち農家さんの支援とPRを担うNPO法人里山みらい、オルタナティブスクールや高専、医療福祉の分野でも、本当に面白い動きが起きています。もちろん、25年以上前からまちづくりを担ってきたグリーンバレーの皆さんもまだまだ元気に活躍され、そして世代交代を図りつつあります。

まちづくりを担ってこられた方たちが集い、横田さんの事例にヒントをもらうことができれば、そしてお互いに知り合い悩みを共有できれば、またこれからの活動に少しでもお役に立てることがあればうれしい、と思って交流会を企画したところ、20名の方にご参加をいただきました。

前半は、横田さんがなぜNPO活動をされるようになったのか、25年間の取り組みをご紹介され、後半は「組織づくり」「お金集め」「横田さんへの質問」の3グループに分かれて対話の時間を設けました。

参加者の皆さんから、活動のことに夢中でなかなか組織運営のことを学ぶ機会がなかったので知るきっかけになった、とか、できていないことが多くて悩んでばかりいたけれど、肩の力を抜いていいんだ、と思ったなど、の感想を寄せていただきました。

それにしても、横田さんはすごい人だなあ、真似できないなあ、というご感想も。たぶん、ご本人はすごいことを成し遂げるというおつもりではなく、目の前の必要な人に必要なことを提供する、一緒に考える、というスタンスで来られたのではないかと思います。もし、そのことが、一人の困ったではなく、みんなの困ったになれば、法律や制度、社会が変わるきっかけになるんだろうな、と思います。

これからも、時々立ち止まってNPO運営について考えたり、相談したりする機会も設けていきたいと思いました。横田さん、参加者のみなさま、ありがとうございました。そしてグリーンバレーのみなさんもご協力ありがとうございました。