その寄付はいつまでにいくら必要なのか(緊急性)

寄付が必要なことがわかっていても、今すぐに寄付しなければならない理由がないと、なかなか行動には移せません。

その点、災害支援やコロナの医療支援など、今すぐに助けなければならない人がいることに誰も疑いようがない場合に、多くの寄付が集まっています。東日本大震災の年には、15歳以上の日本人の4人に3人が寄付をしたという統計が出ています。

たとえば、〇〇ちゃんに心臓移植を!という募金活動を目にすることがあると思います。

多くの場合、個人か任意団体が集めています、信頼性は低いと思われる場合でも、〇〇ちゃんという助けなければならない目的が明確で、かついつまでにいくら、というのが明確だから寄付が集まっていると思います。1年以内に1億円なければ〇〇ちゃんを救えない、これほど明確で強いメッセージはありません。

今、コロナ禍で医療従事者や厳しい環境に置かれている方が多い中、支援が必要なら少しでも協力しようと思う人は少なくないと思います。それは、時に組織の信頼性をうわ回る、寄付をしようという動機付けになります。

逆に考えれば、いくら共感性が高くても、緊急性が無いプロジェクトは寄付をするハードルが高い、と言えます。

でっちあげるわけではありませんが、緊急性が明確に出せないプロジェクトでも、活動をよく分解していくと、いつまでに何が必要かわかってくることがあります。

ファンドレイジング計画を考える際に、その寄付はいつまでにいくら必要なのか、意識してみてください。