NPOにとっての助成金とは

NPOの収益は4種類あると、以前こちらの記事でお伝えしました。

その中の一つとしてご紹介した助成金。

インターネットで「助成金」と検索をしてみると、国や地方公共団体から企業へ支払われるもの、という解説が多くヒットします。世の中で情報量が多いのは企業向けのものなのでしょう。

もちろん、ここで取り上げるのは、非営利組織の向けの助成金についてです。企業向けの助成金と共通するところもありますが、非営利向けならではの部分もあります。

NPO活動のために活用できるのは?

まず、助成金は融資とは異なり、返済する必要のない資金です。寄付と同じように考えることができ、実際に認定NPO法人の申請では寄付金のPSTに参入する資金になります。

国や地方公共団体からの助成は、雇用や経営、職場環境などの制度に対するものが多くなります。たとえば緊急雇用に関する助成、コロナ対策に関する助成などで、これらは非営利組織のためのものというわけではありません。

NPOが自らの活動を支える資金として助成金を検討したい、という場合は、民間の助成財団などがNPO活動へ助成する仕組みがあります。

助成財団がNPOを支援する理由

助成財団がNPOを支援する理由は、その活動や研究を支援することで、間接的に自らの目的を果たすことにあります。そのために、一定の資金を提供したり、活動のノウハウを提供したり、広報をサポートしているのです。

したがって、資金を提供してもらったらその財団の言いなりにならないといけないとか、忖度しないといけないのではないか、と考えるのは間違っています。NPOが行う活動と目的が合致する資金を活用することで、助成財団も自分たちのミッション達成に近づくことができる。NPOと助成財団はあくまで対等なパートナーとしての関係が求められる、と考えるべきでしょう。

助成財団センターのWEBサイトにも以下のように記載されています。(WEBページはこちらをご覧ください。)

”助成金は、どのような活動や研究でも対象になるのではなく、公益活動に対して支援することをご理解ください。助成金に応募する際には、助成団体の公益を目的とする助成活動がどのような目的・狙いをもっているのかを充分理解し、その目的を同じくすることが大前提となります。”

返済しなくてよいという意味において、助成金ははとても魅力的な資金ですが、どの助成金がご自身のNPOにあっているか、リサーチがとても重要だとわかりますね。

助成金について知り、学ぶには?

助成金情報は、上にあげた助成財団センターのWEBサイトや、各支援センターのWEBサイト、メールマガジンなどで掲載されていることが多いので、ぜひ積極的に情報をキャッチしていただきたいと思います。
ぴったりの助成金を見つけたのに公募がすでに締め切られていた…ということもあると思いますが、毎年同じ時期に公募する助成金も多いので、現時点で公募期間ではなくても前年度までの助成実績から、あらかじめ予見することもできると思います。

また、助成財団センターのWEBページの文章は、次のよう続いています。

”助成金を獲得するには、助成団体の募集に応募し、応募条件に沿った申請をして、選考などのプロセスを経なくてはなりません。更に、獲得できた助成金を使用する際には、社会的に責任を持つことが求められます。”

対等なパートナーシップを構築するために、NPOの皆さんもリサーチをしっかりおこなって、助成金の目的が自分たちの活動といかに適合しているか、どのように資金を活用するとよいのかを考え、学んでいただければと思います。

ソノリテができること

ところで、ソノリテでは今、「組織も事業も成長できる 助成金との上手なつきあい方を知ろう!」というテーマの動画を制作しています。

これはFRJ2025のオンデマンドセッションで公開する予定です。FRJ2025にご参加予定の方はぜひ、ご覧ください。FRJ2025への参加申込など、詳しくはFRJ2025のWEBサイトでご確認いただけます。(ソノリテのオンデマンドセッションの情報は今後掲載される予定です。)

また、個別に助成金についてのご相談をお受けしております。ご関心のある方はお問い合わせください。ただし、助成金の申請代行は行っておりません。思いのある人が、自身の言葉で申請書を書くのが秘訣の一つでもある、と思うからです。

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